ひぐらしのなく頃に 絆
ひぐらしのなく頃に 絆 第一巻・祟
舞台は、某県鹿骨市にある人口2000人に満たない寂れた寒村である雛見沢村。かつては「鬼ヶ淵村」とも言われ、近隣の住人からは「人食い鬼の村」として恐れられた。
村人の連帯は昔から強固で、ダム建設による村の水没を村民の団結した行動で阻止したこともある。ダム戦争の末期より、村では6月の決まった日に一人死んで一人消える奇怪な事件が続いていた。「オヤシロさまの祟り」と言われ、廃れていたオヤシロさま信仰が復活しつつあった。
ダム建設計画の無期限凍結から5年後の、昭和58年。主人公である少年 前原圭一は、雛見沢村に引っ越してくる。彼は持ち前の明るい性格で、新たな学校や友人に打ち解けていく。委員長でゲーム狂の魅音、かぁいいもの好きなレナ、生意気だけど憎めない沙都子、愛らしいが一癖ある梨花らとの日常は、いつまでも楽しく平和に、永遠に続いていくと思われた。
この4年間に雛見沢で起こった不可解な連続未解決事件と、「鬼隠し」と呼ばれる謎の失踪事件についての噂を聞いた圭一は、軽い興味から事件について調べようとする。ところが、仲間たちは事件の存在自体を否定。圭一は偶然発見した雑誌から連続怪死事件が実際に起こっていた事を知り、仲間と村に対して疑念を抱き始める。